こんにちは、税理士の山下です。
昨日の日経新聞で、消費増税時の初診料上げを採り上げています。
まだ議論の段階ですが、
医科で4.4%上げ(120円)、歯科で7.3%上げ(160円)で検討しているようです。
全体で0.1%のプラス改定のはずなのに、
どうやって初診料分を増やすの?って思ったんですが、
全体のプラス0.1%は、消費税分を補填したのちの改定率です。
下記の記事が、分かりやすいです。
http://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/377/3
ただ、これを見ても、本体で0.1%プラス?全体で0.1%プラス?
って混乱したので、改めて整理。
まず消費税分を補填する前の改定率は、
本体 プラス0.1%
薬価等 マイナス1.36%
となります。よって全体ではマイナス1.26%の改定です。
で、消費税分の補填が全体でプラス1.36%となります。
要は薬価等のマイナス分を、そのまま消費税補填分にしてます。
で内訳ですが、
本体への補填 プラス0.63%
薬価等への補填 マイナス0.73%
となります。
その結果、消費税分を補填したのちに改定率は、
本体 プラス0.73%
薬価等 マイナス0.63%
となり、全体でプラス0.1%となるわけです。
これで納得。
内訳は、まだ議論の途中です。
決定ではありません。
今後も、注視したいと思います。
しかし、これって医療機関が抱える損税問題の根本的解決には、
全くならないでしょうね。
やはり診療報酬側でなく、仕入税額控除の方を考えないと。
でも複数税率とかインボイスは、導入したくないんでしょうね。
おしまい。