こんにちは、税理士の山下です。
ヒットしてますね、半沢直樹。
原作読んでますけど、ドラマがこんなに売れるとは思わなかった。
池井戸潤氏が「下町ロケット」で直木賞を取ったときに、本屋でフェアしてたんですよ。
興味はあったのですが、読んだことない人の本をハードカバーで買う勇気は無い。
で、その時に既に文庫化されてた「半沢直樹」の原作、
「オレたちバブル入行組」
「オレたち花のバブル組」
の2作品を読みました。
どちらも面白かったけど、銀行員経験のない人には難しいかな?
と思いました。
池井戸作品を全部読んでいる訳ではないが(下町ロケットはまだ)、
最高傑作は「空飛ぶタイヤ」でしょうね。
今さら書くほどのことでなく、いろんな方がブログで同じ評価をしています。
そして、これもネット上では良く言われていることですが、
この人、本当にタイトル付けが苦手なんでしょうね。
「半沢直樹」の原作である「オレバブ」シリーズ、
そして、この「空飛ぶタイヤ」。
さらに最近、文庫で発売された「ようこそ、わが家へ」。
内容とイメージが全然違います。
ちなみに「空飛ぶタイヤ」、ファンタジーじゃないですからね。
ドラマ「半沢直樹」の魅力は、なんと言っても、
「倍返しだ!」
「いや、十倍返しだ!」
等のセリフと行動力です。
でも実際には難しいですよね。
このドラマのように、相手が違法行為・脱法行為をしていれば、
ギャフンを言わせることも可能なんでしょうけど。
私も、それこそ「倍返しだ!」って言ってやりたい経験があります。
色々と職を転々として、今に至ってますからね。
それこそ「銀行員」だった頃もあります。
かつての職場で、それこそ忘れられない経験が一つあります。
その職場では、上司が1名と、同僚が3名いました。
その同僚のうち、一人が物凄く仕事が遅い。
仮にその人のことを、Aさんと呼ぶこととします。
見かねた上司が私に対して、
Aさんの仕事をスピードアップするためのツールを作るように指示しました。
そのツールは、当時は私しか作れる人間がいませんでした。
Aさんのために作るといっても、
汎用性があるものでしたから、他の2名、BさんCさんにも渡しました。
その後、BさんとCさんは各々、
「ありがとうございました、助かりました。」
と私にお礼を言いました。
私としては、あくまで上司の指示でAさんのために作ったもの。
BさんとCさんの謝辞は、全く期待をしていませんでしたが、
お礼を言ってくれました。
ところが、肝心のAさん。
全く、お礼を言う様子なし。
この人、プライドがめっちゃデカい人でした。
だから、上司が私にツール作成を指示したのが気に食わないのです。
あまりに腹が立ったので、こっちから話しかけてみました。
「Aさん、使ってみて、どうでしたか?」
「 ふぇ? 」
「...なんだ、そのフザけた返事は!」
と腹の中で激怒しながらも、続けて聞きます。
「例のツール、使ってみて、どうでしたか?」
「あ~、ダーイジョーブで~したよ~。」
「...なんだ、そのフザけた返事の仕方は!
それに『大丈夫』って、どんだけ上から目線なんだよ!」
と思っていると、更なる衝撃が。
「ちゃ~んと電卓で検算しましたから~。」
... ...
... ... ...
... ... ... ...
は?
もうね、開いた口が塞がらないとはこのことですよ。
お礼を言うどころか、「電卓で検算してやったから大丈夫だ」って・・・。
こんな時、今なら、
「倍返しだ!」
「十倍返しだ!」
って言うんでしょうね。
でも昔の話なんで、当時の私は心の中でこう呟きました。
そう、魔太郎です。
若い人は知らないかな?
藤子不二雄Aの「魔太郎がくる!」です。
でも、「恨みを晴らす」って結構むずかしいんですよね。
なにしろ相手は厚顔無恥。
自分は平気で失礼なことを言っても、
自分が言われたら、周りに猛烈にアピールするんですよ。
それに人を恨み続けるって、凄いエネルギーが必要です。
疲れちゃいます。
そんなことで、人生の大切な時間を無駄にしたくない。
でも、納得いかない。許せない。
そんなとき、どう心に折り合いをつければよいのだろうか?
どんなふうに考えれば、良いのだろうか?
その答えは、映画「バタアシ金魚」のポスターで、
女優・高岡早紀さんが教えてくれました!
おしまい。