こんにちは、税理士の山下です。
先月(7月)の7日、七夕の日に高松商工会議所で、
「福祉住環境コーディネーター検定試験」を受験してきました。
本日がHPでの模範解答発表日なのですが、
個人成績の通知(合否及び点数)は、一足先に昨日郵送されてきました。
受験の動機は、「福祉・介護」分野の勉強のためです。
公益法人の移行申請を切っ掛けに、NPO、社会福祉法人等の
いわゆる「非営利」分野で仕事の幅を広げていきたいと思っています。
「非営利」の分野として真っ先に思い浮かぶのが「福祉・介護」の分野です。
正直、この分野の知識は薄い。
親の介護も経験ないし、身内に障害者等もいない。
と言うわけで手始めに、この検定試験の勉強を始めてみました。
受験日当日。
会場での受験生は、30人くらいだろうと思っていました。
というのも、簿記検定等に比べれば、かなりマイナーと考えていたからです。
平成19年に「DCプランナー2級」資格を取ったのですが、
その時の香川会場での人数が、それくらいだったような気がするんです。
だから、同じくらいの人数かなと。
ところが、行ってみてビックリ。
300人位いました、受験生。
舐めてましたね。ゴメンなさい。
306人入る会場らしいのですが、ほぼ満席。
それも、若い方が多かったですね。
福祉系の専門学校とかで推奨されているのでしょうかね。
この検定試験、1級・2級・3級とあります。
1級は2級合格者が対象。合格率5%程度の難関です。
2級・3級は誰でも受験でき、併願も可能。
2級の合格率は50%程度。
当然、初受験の私は1級の受験資格が無いので、
2級を受験することにしました。
結果。
無事、合格。
てゆうか、余裕で合格でした。
100点満点で70点が合格ライン。
楽勝の94点でした。
平均点が77.1点で、今回の合格率は75.8%。
「高過ぎやん!」と突っ込まざるを得ません。
でも、この勉強はやって良かったと思います。
なんなら義務教育の一部にしてもいいんじゃね?と思うくらいです。
いろんなことを、改めて勉強できました。
例えば、ある時期からやたらと公的施設やスーパーとかで、
障害者用のトイレが出来るようになったのは、どのような経緯なのか。
ある時期から、酸素ボンベを小さなカートに乗せて、
鼻にチューブで酸素を送っている人を良く見かけるようになったのは何故か。
これらは法律等の改正によるもの。
ハートビル法とかバリアフリー新法で義務付けられたり、
在宅酸素療法に保険適用が可能になったりしたからです。
逆に言えば、そんなことすら知らなかった、ということです。
また障害者の方に関する、いろんな疑問も解けました。
車椅子も、症状や使用目的で様々な種類があること。
それぞれの症状が、どのような原因で起こるのかということ。
道を歩いている障害者の方が、なぜ体を大きく左右に揺さぶりながら歩くのか。
どんな障害の場合、そういう歩き方になるのか。
沢山のことを知ることが出来ました。
もちろん、全てのことを網羅的に勉強できるものではありません。
今回知ることが出来たのは、恐らくは本当に極わずかな部分に過ぎないと思います。
でも、その極わずかでも、積極的に学ぼうと思わなければ、
一生、知らなかったかもしれません。
障害者に対する偏見や差別の原因のひとつとして、「無知」があります。
「知らない」から、怖い。
怖いから、偏見や差別が起こる。
これ自体は、仕方ないことだとも思います。
でも「知らない」という自覚があるのであれば、
「知ろうとしない」ことは、それ自体が「罪」であるとも思います。
福祉住環境コーディネーター検定試験は、障害者だけ関するものではありません。
障害者や高齢者等にとって必要な「住環境」に関するものです。
その前提として、福祉や介護、代表的な障害や疾病に関する勉強をします。
興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
福祉住環境コーディネーター検定試験 公式サイト
http://www.kentei.org/fukushi/
おしまい。