こんにちは、税理士の山下です。
月初めのミーティングで、岩村所長が若手に対して、
先般発表された平成24年分の路線価について質問をしました。
「最も路線価が高かったころに比べて、どのくらいになっているか?」
残念ながら若手は間違い&答えられない状態だったのですが、
しかし考えてみれば、バブル真っ只中の頃は彼らはまだ小学生。
実感が一切なくても、仕方がないように思えます。
少し見づらいかもしれませんが、上記は香川周辺の県の最高路線価の推移です。
(四国新聞webより)
1992年頃といえば、私も社会人になりたてホヤホヤの頃。
路線価なんて、全然気にしていませんでした。
緑のラインが高松市です。
最高路線価は445万円。今年は34万円なので、20年で7.6%にまで下がりました。
広島・岡山のグラフが高い位置にあるのは分かるのですが、
松山と比べると、高松の高騰と下落の異常さが際立ちます。
ただ「バブル時期」との「最高路線価」を比較しても、死んだ子の年を数えるようなもの。
もっと身近なところで考えてみました。
二見・岩村両事務所の路線価10年間の推移です。
二見事務所は、中央通りに面した四国新聞社本社の西隣りです。
ですから事務所は中央通りには面していません。
一つ奥に入ることにより、どのくらいの差があるかも確認するため、
四国新聞本社&二見事務所の正面路線価を調べてみました。
四国新聞本社の正面路線価 | 15年比 | |
15年 | 340,000 | 100% |
16年 | 290,000 | 85% |
17年 | 250,000 | 74% |
18年 | 220,000 | 65% |
19年 | 205,000 | 60% |
20年 | 205,000 | 60% |
21年 | 200,000 | 59% |
22年 | 190,000 | 56% |
23年 | 175,000 | 51% |
24年 | 160,000 | 47% |
二見事務所の正面路線価 | 15年比 | |
15年 | 170,000 | 100% |
16年 | 155,000 | 91% |
17年 | 150,000 | 88% |
18年 | 135,000 | 79% |
19年 | 125,000 | 74% |
20年 | 120,000 | 71% |
21年 | 120,000 | 71% |
22年 | 115,000 | 68% |
23年 | 110,000 | 65% |
24年 | 105,000 | 62% |
中央通りの方が、もともと高いこともあり下落幅は大きいですね。
四国新聞本社の正面路線価は10年前の半分以下です。
また二見事務所正面路線価と比較すると、
10年前は2倍でしたが、現在は1.5倍程度になっています。
岩村事務所は、旧長尾街道とレインボー通りの交差する付近になります。
正面路線価は長尾街道になります。
比較で、西側のレインボー通りについても調べてみました。
岩村事務所西側の路線価 | 15年比 | |
15年 | 165,000 | 100% |
16年 | 150,000 | 91% |
17年 | 130,000 | 79% |
18年 | 120,000 | 73% |
19年 | 110,000 | 67% |
20年 | 105,000 | 64% |
21年 | 110,000 | 67% |
22年 | 105,000 | 64% |
23年 | 100,000 | 61% |
24年 | 91,000 | 55% |
岩村事務所の正面路線価 | 15年比 | |
15年 | 120,000 | 100% |
16年 | 105,000 | 88% |
17年 | 98,000 | 82% |
18年 | 89,000 | 74% |
19年 | 87,000 | 73% |
20年 | 79,000 | 66% |
21年 | 74,000 | 62% |
22年 | 71,000 | 59% |
23年 | 68,000 | 57% |
24年 | 62,000 |
52% |
どちらも同じような推移であり、10年前の半分余りです。
ただ西側の路線価は、19年~22年で長期間足踏みします。
レインボー通りの効果でしょうか?
また4個所全部を比較すると、やはり大きな道の路線価は、
バブル時期の高騰の影響で、下げ幅が大きいです。
中央通りから四国新聞本社を挟んだ二見事務所は、
10年前の62%であまり下がっておらず、やや意外な気もしますね。
さて、この路線価。
最近(と言っても、結構前から)では、web上で確認することが可能です。
3年分の路線価が見れますので、ご自宅や実家の路線価が気になる方は、
チェックしてみてはいかがでしょうか?
おしまい。